ハワイ コナコーヒー物語

ハワイ コナコーヒーとは

100年もの長きにわたり、商業ベースでコーヒーを生産するのは、

アメリカ広しといえど、ハワイ島のコナだけです。

フアラライの山肌を彩る純白の花と、宝石のように真っ赤なコーヒーチェリー。

それは日系移民たちの汗と希望の結晶であった。

ハワイ諸島では近年、製糖業の低迷にともなって、砂糖キビの代わりにコーヒー栽培を始める農家がとても増えた。

マウイ・コーヒー、カウアイ・コーヒー、モロカイ・コーヒーなど、各島がこぞって地元産コーヒーのプロモーションに力を入れているようだ。

だが、ハワイのコーヒーといえば、やはりハワイ島コナ産が別格。その芳醇な香りと独特の酸味は、コーヒー好きを魅了してやまない。

豊かな自然が良質のコーヒーを育む

コナコーヒーは、ハワイ島の西海岸、カイルア・コナに迫るフアラライ山脈一帯で作られています。

100年以上もの間、商業ベースでコーヒーを生産し続けている、アメリカ唯一のエリアです。

コナでコーヒー産業が発展した理由は、その自然環境によるところが大きいです。

1988年にこの地に農園を開いた上島コーヒー(UCC)の川島良彰氏によれば、

「美味しいコーヒーを栽培するのに最適な環境は、コナの弱酸性火山土壌、また昼間は海からの暖かい風が、夜間は山からの冷たい風が吹くことによって生じる温度差、そしてけして多すぎない午後の雨。これらすべてがそろっているのがハワイ島のコナなんです」

なのだそうだ。

美味しいコナコーヒーには訳がある

コーヒーの木は1~5月に、白い花をつけ、8月から翌年2月の7か月間が収穫期になります。

一つひとつ、手で摘まれた赤いコーヒーチェリー(果実)は、川をむいた後、水に浸され、乾燥工程に入ります。

コナコーヒーの果実の乾燥工程は、とても気が遠くなる仕事です。

日光に乾燥させるために、並べた豆を特製の木の熊手でかき混ぜながら乾かす

場所は農家の物干し台の屋根の上に豆を並べます。

熊手でかき回す作業は、初日にはなんと16分ごと、それ以降は1~2時間おきにおこなわければなりません。

5~7日間乾燥させ、グリーンコーヒーと呼ばれる緑色の状態になってようやく、焙煎機にかけられる。
こうして大変な手間をかけてあの香り高いコーヒーができあがるのです。

100%コナコーヒーこそが本物

まさに作り手の愛情がたっぷり注ぎ込まれたコナコーヒー。

だが、世界的に有名なコーヒー産地と比べれば、その作物面積は微々たるもの。

当然、生産量は少ない。

コナのコーヒー豆は多い年でも200万ポンド(約907トン)、

平均では140万~150万ポンド(約635~680トン)しか出荷されないといいます。

おなじみのコロンビア豆はその1500倍、ブラジル豆にいたっては3000倍もの量が市場に出回っていることをみれば、その希少価値がわかると思います。

そして、それに加えて、ハワイの物価高を反映してコナコーヒーは中南米産コーヒーの7~8倍の高値です。

地元でも100%ピュアのコナコーヒーは1ポンド(約450g)$15~20は出さないと買えません!

また、ギフトショップなどで売られている$5~6くらいの製品は「コナコーヒー」と名付けられているものの、よくラベルをみるとコナコーヒーが10%混じっているブレンド品なんです。

一昔前の日本では、ジャマイカ産のブルーマウンテンが「幻のコーヒー」と言われてた名誉ある称号はコナコーヒーにこそふさわしいと思います!