コーヒーの品種

コーヒーの品種は何がある

コーヒー豆はアラビカ種とカネフィーラ種に大きく分けられます。

コーヒー豆のアラビカ種は、栽培種の中で全体の約70%の生産量を占めており、商業的に重要な品種であります。

アラビア半島から伝播の経路によりティピカ種とブルボン種に分けられ、さらに突然変異種や交配によりさまざまな品種に細分化されます。

コーヒー豆 アラビカ種

コーヒー豆 アラビカ種のカネフォーラ種はロブスタ種とも呼ばれ、栽培種の約30%を占めています。比較的標高の低い高温多湿下でも生育でき、手入れをしない粗放栽培にも耐えられるため、さび病により生産量が減少したアラビカ種に代わり広く栽培されるようになった。

アラビカ種とカネフォーラ種の品種には、それぞれの特徴があります。

アラビカ種

特徴

  1. 高地での栽培に適している
  2. さび病や炭素病などの病害に感染しやすい
  3. 染色体数は四倍体で自家稔性(自家受粉)である
  4. 酸味があって風味がよく、ストレートの飲用に適している

栽培地

ブラジル、コロンビア、中央アメリカ諸国、東アフリカ諸国など

カネフォーラ種

特徴

  1. 病気や害虫に強いため、ロブスタ種(robusta=強い)とも呼ばれる
  2. 葉が大きく、実が多くつくので一本の樹からの生産量が多い
  3. 染色体が二倍体で自家不稔性(他家受粉)である
  4. カフェインなdの水溶性成分がアラビカ種より多いため、インスタントコーヒーなどの原料や安いブレンドコーヒーなどの原料や安いブレンドの増量用に使用される

栽培地

ベトナム、インドネシア、インド、ブラジル、西アフリカ諸国、マダガスカルなど。

在来種

コーヒー豆のアラビカ種の在来種は、5種類の種に分かれます。エチオピア原種、ゲイシャ種、イエメン種、スマトラ種、ティピカ種があります。その中で、エチオピア原種、ゲイシャ種、ティピカ種、イエメン種をご紹介いたします。

エチオピア原種

コーヒー豆のエチオピア原種は、エチオピアに自生している品種は3000以上といわれ、その中のいくつかを選択されて栽培されています。

樹の形状、葉などの外見も多様すぎて厳密に区分することは困難であります。

イルガチェフェ地域の豆が個性的で華やかな果実の香味が強く、最高級といえます。

豆のサイズも多様で、シダモ、ハラー、ジマ、リム、テピ、カファなどの生産地域により香味が異なる。

ゲイシャ種

コーヒー豆のゲイシャ種は生産量が極めて少ない。エチオピアのゲイシャという町の近くで発見された樹を起源とするもの。コスタリカ経由で中米に伝播し、現在はパナマ、マラウイ、ケニア、ガテマラなどでわずかに栽培されています。

幹から出る側枝と側枝の間隔が広いのが特徴で、生豆はロングベリーである。

パナマのエスメラダ農園のゲイシャ種がコンテストで一躍有名になり、その後多くの農園が植え始めましたが生産量は極めて少ないです。パナマの香味は華やかで果実の風味が強く、誰が飲んでも記憶できるような強い個性があるのが特徴です。

ティピカ種

コーヒー豆のティピカ種は、樹の寿命が長いのが特徴。マルティニーク島から伝播した樹の子孫で、現在は主な生産地は、ハワイコナ、、パプアニューギニア、東ティモールなど。その他コロンビアの一部、キューバ、ドミニカなどで少量の生産があり、中米ではほとんど見られなくなった。

樹高は4から5mまで成長し、側枝はほぼ水平に伸びて、若葉はブロンズ色となる。樹の寿命は長く、樹齢50年の樹も見られる。

香味は触感がスムースで、さわやかな酸がある。クリーンで繊細な味わいで、コクは中程度。フレンチまで煎れるものは少ない。

イエメン種

コーヒー豆のイエメン種は、イエメン固有の品種です。エチオピアから持ち込まれたと推測されています。イエメンに古くから植えられている固有の品種として区分しました。

香味に果実、スパイス、ハーブなどがあり、複雑かつ多様である。

突然変異種

コーヒー豆の突然変異種は、マラゴジペ種、ケント種、ブルボン種の3つの種類に分けることが出来ます。

マラゴジペ種

コーヒー豆のマラゴジペ種は1870年にブラジルのバイーア州のマラゴジペで発見されたティピカ種の突然変異種である。

木は大きく、ブルボン種やティピカ種より樹高が高い。種子は大きいが生産性は低い。豆が大きく珍重されているが、香味に際立った特徴は見られない。

ケント種

コーヒー豆のケント種はインドで植われたティピカ種の突然変異による品種で、1920年代にマイソールにあった英国人農園主のロバート・ケント氏所有のドッデングーダ農園にて発見された。

ケント種はさび病に強いということで、1940年代まで栽培者たちの中で人気があった。現在でもタンザニアで栽培されており、高いカップクオリティーを持っている。香味はブルボン種に比べてどっしりとし、やや重い。

ブルボン種

コーヒー豆のブルボン種は、エチオピアから持ち込まれた、ブルボン島で栽培されていたものの突然変異種で、東アフリカやブラジルに伝播していった。樹高は4から5mまで成長し、側枝はやや斜め上に向かい、若葉は緑色である。収穫しやすい2m程度に成長したら剪定する。ティピカ種に似ているがティピカ種よりも丈夫で収穫量が多い。やわらかな味わいで、酸とコクのバランスがよい。

 

矮小種

カツーラ種

コーヒー豆のカツーラ種は、密集栽培に適している。

コーヒー豆のカツーラ種は1935年にブラジルで発見されたブルボン種の優性突然変異種。樹高が2mと矮小で、木の幹は太く短く、枝が多い。さまざまな環境に適応し、中米で多く植えられている。

ティポカ種の3倍近い、高い生産性がある。生豆サイズはやや小さめで、平均スクリーンサイズは16。香味にはブルボン種ほどの華やかさはない。

 パカス種

コーヒー豆のパカス種は、エルサルバドルで多く栽培されます。

パカス種は1956年にエルサルバドルのパカス農園で発見されたブルボン種の突然変異種。生豆サイズは小さく、幹から伸びる側枝と側枝の間隔は狭く、多くの側枝が伸びている。

チェリーが早く完熟するので収穫性が高い。低地栽培に適していて、干ばつに強く、砂の多い土壌でも適応力がある。

栽培地の標高が高いほど品質がよくなる。香味の華やかなものが、ホンジュラスで一部見られる。

 

自然交配種

ムンドノーボ種

コーヒー豆のムンドノーボ種は1943年にブラジルのサンパウロで発見された品種で、ブルボン種とスマトラ種の自然交配から生まれた品種とみられます。ブラジルでもっとも広く栽培されている品種のひとつ。成長力があり病気に強く、生産性が高い。香味はマイルドである。

アカイア種

コーヒー豆のアカイア種はブラジルのカンピーニャス農場試験場で開発されたムンドノーボ種の粒がおおきいものがアカイア種である。

ムンドノーボ種のように樹は高く成長するが側枝が短く、上からみた直径は小さい。香味はムンドノーボ種とほとんど変わらない。

人工交配種

パカラマ種

コーヒー豆のパカラマ種はパカス種とマラゴジペ種の交配種。深緑色で緑が波打った葉を持つ。栽培量はさほど多くなく、エルサルバドル、グアテマラ、ニカラグアなどに少量植えられている程度。ティピカ種のようなきれいな香味で、なめらか触感もあるがコクが強くない。

カツアイ種

コーヒー豆のカツアイ種はムンドノーボ種とカツーラ種の交配種で、1949年に開発された非常に生産性が高い品種である。チェリーが枝から落ちにくく、強風や大雨の地域に適しているが、十分な肥料とケアが必要。例外的にカップのよいものもあるが、多くは大味である。

選抜種

SL28

コーヒー豆のSL28は、ケニアで多く栽培される種で、1935年にスコット・ラボラトリー(当時、ケニアでコーヒー研究を行っていた研究機関)によって発見され、繁殖させた品種。SLとは、スコット・ラボラトリーの頭文字で、番号はさまざまな品種をその特徴ごとに連番でつけていったものです。SL28は、干ばつに強く、高地での栽培に適しており、生産性も高い。カップクオリティーは高く、しっかりとした酸とコクがある。

SL34

コーヒー豆のSL34は、干ばつに強く生産性が高い。1935年にスコット・ラボラトリーによって繁殖された。高いカップクオリティーを持っており、華やかな酸とコクがある。多様な香味のコーヒーである。